引越し先を決める【部屋の決め方と賃貸契約について】

引越しの準備

賃貸物件の契約や引っ越しは、初めてだと分からないことが多くて不安になってしまいます。

しかし引っ越し初心者でも少しのコツさえ掴んでおけば、素敵な部屋を見つけることができます。

  • 「はじめての引っ越しでうまくいくか心配」
  • 「どうやって物件を決めればいいのか分からない」

という、はじめてお部屋探しをする方向けに、失敗しない賃貸契約のコツについてご紹介します。

新しい部屋を探す手順、探し方

引っ越し準備の第一歩は、気になる物件を探すところから始めます。まずは入居する物件の条件を3つ決めてしまいましょう。

  • 住みたい地域(例:〇〇区内、〇〇駅の近く)
  • 間取り(例:1K~2LDK)
  • 家賃(例:5万円~8万円)

先にこれらを決めることで、スムーズに賃貸物件を探せるようになります。

物件の条件は1つだけに絞るのではなく、例に挙げたようにある程度幅を持たせた方が良い物件に巡り合いやすくなるでしょう。

それでは、一般的な賃貸契約までの流れについてご紹介いたします。

物件探しから入居までの流れ

  1. インターネットの賃貸情報サイトで、物件を検索
  2. 気になった物件を募集している不動産会社に、内覧予約を入れる
  3. 予約した不動産会社に出向き、目的の物件の他、いくつか似た物件を紹介してもらう
  4. 不動産会社の人と一緒に、数件内見して回る
  5. 契約決定後、入居日を決める
  6. 契約条件や必要書類について説明を受ける
  7. 必要書類等の提出(取り寄せが必要な書類は、後日郵送等)
  8. 契約完了
  9. 入居日当日、鍵を受け取り入居開始

引越先が近隣であれば、インターネットを使わずいきなり不動産会社を訪問しても構いません。

賃貸物件情報サイトに掲載されている物件は、サイト内で募集している不動産会社以外でも紹介できる可能性があります。

1か所の不動産会社で色々な物件が見てみたいのであれば、賃貸物件情報サイトの希望物件のページを見せて取り扱い可能か聞いてみると良いでしょう。

ただし仲介手数料が高くなる可能性があるので、注意が必要です。

次に、新しいお部屋を決める際に重視すべき項目についてご紹介します。

ご自分の所得やライフスタイルから、各種の条件を決めていくのがおすすめです。以下の点を中心に比較検討するとよいでしょう。

部屋を選ぶポイント

家賃・・・管理費込みで、所得の30%程度が目安です。一見管理費無料の方がお得に見えますが、最初から家賃に管理費が含まれている可能性があります。その場合、家賃をもとに算出する初期費用の値段が高くなってしまうケースがあるので、契約書面をよくチェックしましょう。※

間取り・収納・・・1人に1部屋充てられる間取りを選ぶのが理想的です。2人暮らしなら1LDK以上の間取りがいいでしょう。持ち物が多い人は、物件に十分な各種収納スペースがあるかどうかも要チェックです。

ガスの種類・・・都市ガスとプロパンガスの2種類があります。プロパンガスは都市ガスより料金が高く、時に2~3倍の金額になってしまうこともあります。都市ガスの物件を選ぶのがおすすめです。

立地条件・・・駅への近さや、周辺環境も地図などでチェックしておきましょう。お部屋がどんなに良くても、立地条件が悪いと生活に不便してしまいます。悪天候でも家まで徒歩で歩ける距離か、具合が悪くても行ける範囲にお店があるかなど、「困った時にどうするか」という視点から立地条件を見てみると、様々な発見があります。

物件の設備・・・エアコン、ウォッシュレット、風呂の追い炊き機能など設備をチェックしましょう。家電関係は自分で用意すると高くつき、処分に困るので最初から設備が揃っている物件がおすすめです。

部屋を借りる時には、必要書類と身分証を用意する

賃貸契約の際、さまざまな書類を提出する必要があります。

大家や不動産会社によって要求してくる書類は異なるため、書類の準備は契約を決めた後でも問題ありません。

不動産会社が必要な書類や提出方法などを指示してくれるので、それに従って用意をしてください。

印鑑と身分証だけは必ず使うので、不動産会社に行く際は一応持っておくと良いでしょう。

賃貸契約の際、要求されることがある書類一覧

  • 身分証明書
  • 住民票
  • 印鑑
  • 印鑑証明書
  • 銀行印
  • 源泉徴収票
  • 連帯保証人の情報、サイン
  • 連帯保証人の印鑑
  • 連帯保証人の住民票

保証人が必要な場合、保証人になってもらう人には役所での書類取得や、指定書類への署名などをしてもらう必要があります。

あらかじめそういった手配をお願いする可能性があることを保証人に伝えておくといいでしょう。

引っ越しの初期費用は、家賃の4~5ヶ月程度が目安

部屋を借りる際に発生する初期費用については、様々な項目があり難しいと感じるかもしれません。

支払拒否ができる項目もありますので、契約書をよくよくチェックするのがおすすめです。各種請求項目について、あらかじめ知っておくとよいでしょう。

引っ越し費用の内訳

敷金・・・退去時の部屋の修繕や、家賃の支払い延滞があった際に補填するための保証金です。特に問題がなければ、退去時に戻ってくる可能性があるお金で、相場は大体家賃の1,2カ月分です。稀に敷金0円の物件もありますが、退去時に修繕費を請求される可能性があるので注意をしましょう。

礼金・・・大家への謝礼金で、こちらは敷金と違い戻ってこないお金です。相場は家賃の1カ月分。礼金0円の物件もあるので、初期費用を抑えたい場合はそういった物件を選ぶのがおすすめです。

仲介手数料・・・物件を紹介してくれた不動産会社への謝礼金です。こちらも敷金とは違い、戻ってこないお金です。相場は家賃の1カ月分。初期用を抑えたいときは、仲介手数料0円の物件を選ぶと良いでしょう。

鍵交換費用・・・防犯のため、前住人が使っていた鍵とは違うものに交換する場合が多くあり、初期費用として請求されることがあります。鍵交換費用の相場は15,000円ほどです。

前家賃・・・入居日から月末までの日割り家賃と、翌月分の約1カ月~2カ月分の家賃を初期費用として支払います。

保険料・・・家財保険や借家人賠償責任保険など、損害が出た場合に保障をしてくれる各種保険の料金です。不動産会社が契約している保険会社を利用するため、自分で契約先を選ぶ事はできません。しかしプランは選べるので、保障が大きすぎる契約を結ばされそうになった際には、自分に合っているプラン変更について質問をしてみると良いでしょう。

消毒費用・・・除菌・消毒作業代です。勝手につけてくる不動産業者もいますが、基本的に支払いを拒否することができる項目です。消毒が不要であれば断っても問題ありません。

※鍵交換費用など、物件によって不要なケースもありますので、物件を選ぶ時は不動産屋さんに確認をしましょう。

上記の費用に加えて引っ越し代を含めると、およそ家賃の4~5ヶ月が引っ越しの初期費用の目安になります。

部屋を決める時にチェックしたい項目

入居後に不便な思いをしないために、部屋を決める際には様々な条件を確認しておくのがおすすめです。

入居後に後悔しやすいポイントをご紹介しますので、希望物件を探す時や、内覧の時には特に注意しておくといいでしょう。

近隣の施設までの近さ・・・お店、駅、バス停などが極端に遠いと、入居後に苦労してしまう可能性があります。あらかじめマップなどで、不便しない距離に各種施設があるかをチェックするといいでしょう。買い物に関しては、スーパー、コンビニ、ドラッグストア、100円ショップが徒歩圏内にあれば、不便せずに生活することができます。

近隣の治安・・・実際に歩いてみたり、インターネットを使ったりして物件周辺の治安状況を調べるといいでしょう。街によって治安はかなり違います。帰りが遅くなる人は、周囲の街灯や人通りをチェックした方が安心です。

騒音チェック・・・大通り沿い・線路沿いなど交通による騒音や、公園・学校・保育園といった施設から聞こえてくる音についても、入居前に確認するのがおすすめです。マップ上ではそれなりに離れているように見えても、実際に居住してみたら音がうるさかったということもあります。内覧の際に耳を澄まして騒音具合をチェックし、可能であれば物件周辺を歩いてみるといいでしょう。

異臭チェック・・・室内がカビ臭くないか、近隣に臭いを発するお店(焼き肉店など)がないかといった、臭いに関することも非常に重要なポイントです。

日当たり、風通しチェック・・・2面採光でも、隣の物件が近すぎて日差しが入らなかったり、風通しが悪かったりする物件があります。間取り図では分からないので内覧の際に確認しましょう。

コンセントの位置・・・意外にも数が少なかったり、配置が不便だったりすることが多いのがコンセントの位置です。具体的に家具を配置したことを想像しながら内覧するといいでしょう。古い物件は、水回りの電源にアースがあるかも見ておくのがおすすめです。

キッチンの設備・・・自炊をする方は、キッチンの作業台のスペースやグリルの有無、コンロのタイプ(ガスまたはIH)をチェックしましょう。手持ちの調理器具がIHまたはガスに非対応だった場合、引っ越し後に買い替える必要がでてきてしまいます。

大型家電の設置場所・・・所持している大型家電を設置できる十分なスペースがあるかチェックしましょう。更に注意が必要なのが洗濯機置き場です。ベランダに洗濯機置き場がある物件や、そもそも洗濯機置き場がない物件もあるので、見落とすと後々後悔する可能性があります。

引っ越しの際に必要な情報・・・引越に備え、エレベーターの有無やドアや廊下のサイズをチェックしておくのがおすすめです。冷蔵庫、洗濯機、ベッド、ソファなどといった大型サイズの家具家電の搬入が難しい物件もあります。搬入可能か確認するため、あらかじめ家具のサイズをはかってから内覧に行くと便利です。

内見・内覧時にあると便利なもの

内覧は室内の雰囲気をチェックするだけではなく、生活必需品をあらかじめ購入するために色々な情報を手元に残しておくと便利です。

そこで、内覧時に持っていくと便利なアイテムをいくつかご紹介します。

メジャー・・・洗濯機、冷蔵庫、ガステーブルといった家電の置き場所や、搬入経路、部屋の広さを計測しましょう。カーテンを用意するため、窓枠の計測をしておくのもおすすめです。

カーテンの計測については、不動産会社立ち合いのもと入居前の期間でも入室できる場合もあります。希望する場合は不動産会社に対応してもらえるか質問してみるといいでしょう。

カメラ・・・いろいろな情報を記憶する手段として、物件をカメラで撮影をするのがおすすめです。

部屋の雰囲気はもちろん、コンセントの位置、収納の広さ、照明ソケットの形状、エアコンなどあらゆる情報を記録することができます。

可能な限りたくさんの写真を残しておくと、物件を比較検討する際や、必要な物を買い揃える際にとても役立つでしょう。

筆記用具・・・メジャーで調べた計測結果、コンセント位置、設備内容や実際に内覧した感想をメモする筆記用具があるといいでしょう。クリップボードがあればさらに便利です。

スリッパ・・・長らく入居者のいない物件は地面がかなり汚れています。汚れるのが嫌な人はスリッパなどを持っていくといいでしょう。

【重要】入居日を決める

物件を決めたら、入居日を決める必要があります。「入居日」とは家賃が発生し始める、入居が可能になる日のことを指します。

必ずこの日から新居に住まなくていけないわけではなく、入居日の翌日以降に引っ越しを行ってもまったく問題ありません。

入居日の決め方は、自分の都合・大家の都合を考慮した上で決める必要があります。引っ越し業者の予約をまだしていない段階で決定してしまっても構いません。

一般的には引っ越し準備や旧居の解約時期を考慮して、契約から1カ月後に入居できるのが理想です。しかし大家が即入居を希望している場合、その条件を呑まなくてはいけない可能性もあります。

どの程度入居日に融通がきくかどうか、あらかじめ不動産会社に確認をとるといいでしょう。

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